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門屋家住宅
江戸時代・堀江の大庄屋

この建物は、年代は定かではありませんが江戸時代に建てられたと思われます。
御施主様より建物調査のいらいを受け、拝見させていただいたところ、長年の経過による傾きと腐朽が見られました。
特に別棟の奥座敷には一目で分かるほどの大きな傾きと足元の腐朽が謙虚に現れており
減築して改修工事を施すことにしました。
お施主様にとりましても苦渋の決断となりましたが、何度も話し合いを重ね、
これまで重ねてきた歴史や落ち着きのある趣を残しながら今必要な強度と安全性の確保を第一に考えていきました。
改修にあたり解体工事をして初めて長い年月による劣化が予想以上だった部分もありましたが、
その時代の建物が日本風土に合った造りや材料選び、様々なことを肌で吸収させていただくことができました。
この改修によって住居としての機能を維持し長い期間「住み読ける家」として残していただけるのは何よりの喜びです。
